吉方移転

方位には吉方と凶方があります。
吉方移転とは、自分が現在住んでいる家(太極)を基準に、吉方位へ移転(引っ越し)することを指します。
あらかじめ吉方位と凶方位を理解し、相剋となる凶方位を避け、相生となる吉方位へ向かうことで、より良い運気の流れに乗り、幸福へと進むことができる――これが気学の基本的な考え方です。

  • 吉方…自分の本命星から見て相生する星のいる方位
  • 凶方…自分の本命星から見て相剋する星のいる方位及び下記の大凶方位

※相生・相剋の説明はこちら

方位の考え方(方位哲学)では、方位ごとの性質や働きを深く理解し、それを人生に活かすことで「気」の恵みを受け、より良い人生へ進むことができると考えます。

ただし、吉方に移転したからといって、何もしなくても幸せが降ってくるわけではありません。
「吉方の力をいただきながら、自分でも努力する」という姿勢が大切です。

吉方位には3つの種類がある

吉方位には次の3つがあり、それぞれ得られる作用やご利益が異なります。
(下記に詳しい説明があります)

  • 生気(大吉) … 最も強い吉。活力・発展・成長の運気を受ける
  • 比和(中吉) … 自分と調和し、安定や円満をもたらす
  • 退気(小吉) … 穏やかな吉。無理なく良い方向へ進める

吉方へ移動すると、
人間関係が円満になり、仕事や取引もスムーズに進みやすくなる
といわれています。

反対に、凶方位へ行くとどうなるか

凶方位へ移転すると、
物事が自分に不利に働き、周囲との関係にもトラブルが起きやすくなる
とされます。
相手からの妨害や障害を受けやすくなるため、できるだけ避けたい方位です。

吉方・凶方は人によって違う

吉方位・凶方位は、
生年月日によって一人ひとり異なります。

また、
その年によっては吉方位がまったくない場合もあります。
そのような年は、無理に動かず慎重に過ごすことが大切とされています。

1.吉方位

生気(せいき)

生気は自分の親の立場にいる方位。
一白水星なら金生水(金属が水を生み出す)で、六白金星・七赤金星が在宮する方位が生気の方位です。

生気の方位に移転すれば、目上の人など親の立場にある人からの引き立てや援助を得て、繁栄幸福の道を進むことになり、志したことや企てたことが成就して人生の満足が得られることになります。

比和(ひわ)

比和は兄弟関係にある方位です。
例えば三碧木星の人は四緑木星が比和(兄弟)になります。

比和の方位に行くと、ほぼ同格の立場の人や実力が同じくらいの人との親善関係から幸福が生じます。
兄弟・同僚・朋友等の互助・援助などによって事が有利に展開するという吉方位です。

退気(たいき)

退気は子の立場にあたり、自分から生み出す星のいる方位となります。
二黒土星なら土生金で、六白金星・七赤金星の在宮する方位が退気の方位となります。

退気はまず自分の利益を考えず、自ら努力して他人を援助して幸福を得られる方位となります。
吉方移転の真の目的は、天の思想を受けて人の精神思想を改善することにあり(真の幸福)、この退気を吉方として用いるとそれが迅速に実現することでしょう。

2.凶方位

以下は大凶方位となります。誰であっても犯してはならない方位です。

暗剣殺(あんけんさつ)

暗剣殺とは五黄星在座の対中(向かい側の方位)のこと。
年の暗剣はもちろん、月の暗剣も方位上最も恐れる大凶方位です。
他発的に災いが訪れます。

例)令和6年の年盤は東が暗剣殺

五黄殺(ごおうさつ)

暗剣殺とほぼ同格の凶方ですが、凶災の性質と作用が暗剣殺と異なり、自発的な災いを被ります。
五黄殺は五黄星在座の方位です。

※五黄土星が中宮に在座してる場合は五黄殺も暗剣殺はありません

歳破(さいは)

歳破とは「年の破れ」であり、大歳方(その年のえと)の対中が歳破となります。

例)令和6年辰年の歳破は西北

この歳破に向かって移転・新築・増築・縁組をした者は、それより2年以上経過すると親子・夫婦・親類などの交情(交際している相手に対する親しみの情)を破り、財宝を破り、人事一切の破壊となる原因が作り出されます。

月破(げっぱ)

月破とは「月の破れ」のこと。
その年に歳破があるように、月にも破れがあります。


歳破と同じような凶作用ですが、歳破の12分の1(1年=12か月なので)の微弱なものですので、一旦破れても後に調う場合があります。
ただし縁談だけは破談になります。

歳破は幹を枯らし、月破は枝を枯らすのと同等の意味があります。

本命殺(ほんめいさつ)

本命方とは自分の生まれ年及び生まれ月が在宮する方位のこと。
生まれ年の本命方は本命殺、生まれ月の本命方は月命殺と言います。

これに向かって移転・新築・婚姻などを行えば必ず死すると云われるゆえ、本命殺と言います。
月命殺は死まで至らないまでも重病は免れないので、どちらも犯してはなりません。

的殺(てきさつ)

的殺とは本命星の対中の方位のこと。
的殺は目的を殺すということであり、その人の希望や目的とした事を破ります。

凶方位には、ほかにも「小月建方(小児殺方)」「殺気」「死気」など、いくつか種類があります。
ただ、難しく考える必要はありません。

引っ越しで使う方位は、基本的に「吉」か「凶」のどちらかだけ。
その中間の“どちらでもない方位”は存在しません。

つまり、

  • 吉方位 → 良い影響を受ける
  • 吉方位以外 → すべて凶方位として扱う

という、とてもシンプルな考え方です。

移転したい方位が凶方位にあたる場合、凶作用を避けるにはどうすればよいのでしょうか。
そのようなときに用いられるのが、一度吉方位へ移転してから目的地へ向かう「迂回移転」という方法です。
まず吉方位へ仮移転し、その吉方位が最終目的地に対して吉となるようにしてから本移転を行います。

ただし、迂回移転は手間も費用もかかるため、その点には十分ご注意ください。

①現在地から見て新居が凶方位の場合

[現在の家] →(凶方位)→ [新しい家]

このまま移転すると凶作用を受けるため、直接の移動は避けたい状況です。

②まず吉方位に「仮移転」する

現在の家から見て吉方位に、いったん仮の住まいを確保します。
※仮移転の吉方位は年盤が大凶方位以外

[現在の家] →→→ [仮移転先]→→→ [新しい家]

③ 仮移転先から見て、新居が「吉方位」になる位置を選ぶ

仮移転先をどこにするかは、
仮移転先 → 新居 が吉方位になるように決めます。

④ 仮移転 → 本移転の順で移動する

この2段階の移動によって、
吉方位 → 吉方位 の流れで新居に入ることができます。

Step1:現在の家 → 仮移転先(吉方位)
Step2:仮移転先 → 新しい家(吉方位)

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